パニック障害

パニック障害とは

パニック障害という病気が、日本ではまだ十分に知られていないため、多くの人が自分に起きている症状がパニック障害という病気だとは知らずにいたり、からだの病気を疑って内科などで検査を受けても異常がないといわれて適切な治療を受けないまま徐々に症状を悪化させていくケースが多くみられます。

日本では、パニック障害は、かつては「心臓神経症」や「不安神経症」として取りあつかわれていましたが、1980年に「病名を『パニック障害』に統一する」と、世界的な取り決めが行なわれました。

パニック障害は実は、それほどめずらしい病気ではなく、アメリカでは100人に3人の割合で発症しており、日本でもほぼ同率の患者さんがいると考えられています。

今後、パニック障害に対する認識と理解が深まってくれば、患者数はさらに多くなると考えられています。パニック障害は治療を受けないで放っておくと慢性化する場合がありますが、決して特別な病気でもありませんし、早めに治療を行えば必ず治る病気です。